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運転手の厳しい現状

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運転手の厳しい現状

 

ニュースや新聞で目にする、トラックドライバーやバス、タクシー運転手などの職業運転手の飲酒運転による事故。

安全第一で運行しなければならないはずの職業運転手が、なぜ飲酒してしまうのか?

まず業界の現状を探ってみましょう。

競争の厳しい運送業界。

大中小の運送会社が入り乱れ、過当競争が激化しています。

現在の運送業界は完全な買い手市場にあり、お客様確保のためには、安い運賃で無理やり仕事を引き受けるケースも多い。

もちろん安い運賃で仕事を引き受ければ、採算が採れない。

採算をとるには、高速道路使用削減による経費削減、一台当たりの運行回数を多くする、荷物の量を増やして運行するなど工夫が必要になるが、その結果、労働の激務、仕事の拘束時間の長期化など、その皺寄せが運転手にかかってくる。

それに輪を加え、お客様である荷主の厳しい注文。「時間指定に遅れるな」、「今すぐ荷物を届けて」、運賃はそのままで配送件数を増やしてくれ、荷物の量を増やしてくれなどなど、立場の弱い運送会社はいわれるがまま。最近では燃料の値上げなどダメージも大きい。

運送業界は、一般的に見て拘束時間は長い。業種にもよるが休日は少ない会社が多いと思う。(もちろん全ての運送会社を指しているのではありません)

このような現状の中で、過当競争が激化しその皺寄せが運転手にかかれば、拘束時間は更に長くなり、休みもままならない状態になって来る。

睡眠時間も激減だ。仕事時の平均の睡眠時間、3~4時間なんて当たり前、なかには家に帰らず止むなくトラックの中で眠りにつく運転手もいる。

そんななかで、疲れた体を癒し短い睡眠時間で深い眠りに付きたいがために、飲酒してしまう運転手もいるのである。

当然深酒すれば、睡眠時間も短いので、アルコールは体に残った状態で働くことになる。飲酒運転となってしまう。

もちろん上記に書いたことだけが飲酒運転の現状ではない。慢性的に飲酒する習慣があり、駄目だと分かっていても、ついつい飲んでしまう、飲まずにはおれないなど、およそ職業運転手としての自覚に足りない人間ももいる。

自分は酔っていないと本気で考えている運転手などもいるかもしれない。

なかには中毒患者(依存症)と判断される人もいるのかもしれない。これはもう職業運転手として仕事に従事するのは不可能です。

ここまで書いてきて誤解しないで欲しいのは、厳しい現況の運転手もいるので飲酒運転もしかたなしということではありません。

飲酒運転は、どんな理由があるにしても絶対にしてはならない行為と法律ではあります。

ただこのような現実もあることを認識する必要があります。

飲酒運転は、もはや運転手の個人の意識の問題などでかたずけることは出来ない。運送会社はもちろん、場合によっては荷主様も含め、飲酒運転撲滅を考える必要があると私は考えます。

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